RJNKの日記

いろいろ興味のあることを書いています。

「天領」と「都構想」

こんばんは。

精神的に安定しないし、書いても評価してもらえないことが
ほとんどなので、書くのも嫌なんですけど、
いよいよ大阪都構想の再投票が近いので、
放置しているブログに久々に
書かせていただきます。
 
ここでは、大阪都構想とせずに、単に都構想として、
書こうと思います。その本質を私なりに解釈したものを
書きますので、大阪だけの問題ではないと思ったからです。
 
なお、これは私見ですので、大阪維新の会と考えが
異なる部分もあると思います。
大阪市民の方は、実際の行政側が主催する
タウンミーティングに参加されることをお勧めします。
 
そもそも、日本における特別区は、何に備えてのものか。
戦争に備えてのものです。
営団といえば、地下鉄を思い出す方もいらっしゃるでしょうが、
最初から営団地下鉄だった訳ではなく、
2つの株式会社を無理に政府が営団にまとめあげたものです。
営団もまた、戦争に備えた組織で、全部で11あったそうです。
 
国家が一丸となって行動を起こすために、
国家が直接管理する組織を作ったのが、特別区のおこりです。
 
戦後も、東京を中心として国作りを進めました。
国家にとって、東京はメインエンジンとして位置づけられたのです。
これは、江戸時代の「天領」を彷彿とさせるものです。
 
しかし、地方から、もっと分権させるべきだ、という声が
だいぶあがってきました。
大阪は、かつての賑わいを、と言っていますが、
それこそ、東京以上に大きい都市でしたので。
地方に至っては、まさに「田舎」と呼ぶにふさわしかった。
近年は都市化しましたが、それでも、自分の街をもっとよくしたい、
とお考えの方は多いと思います。
 
逆に東京は人口が集中しすぎた感じがあります。
これ以上、どんどん人口が増えることは、都民にとっても
住み良いのか、なかなか判断が難しい所でしょう。
 
地方分権の中で都構想という天領政策が出てくることは、
矛盾でもあります。その矛盾によるデメリットと、
過疎過密問題の解決やリスク分散といったメリットの
どちらが大きいか、という問題もありますが、
どちらかというと、地方分権は地方のほうが望むでしょう。
簡単な話ではないことは、後述しますが…。
 
自分の住むエリアを強くしたいけど、
エリア全体から見れば、機関地域を作る必要性があります。
これが矛盾で、しかも弱いエリアほど、天領政策を徹底しないと、
都市間競争は厳しくなる、というのが実態だと思います。
 
私の故郷、鹿児島市は最大級の中核市ですが、
中核市でよかった、と思うのは、
市で谷山地区の連続立体交差をすることができたことです。
もしかしたら中核市に限った話ではないかもしれませんが、
鹿児島市レベルの規模がないと難しいのは間違いないでしょう。
 
逆に、中核市でもこの問題か、と思うのは、ハコモノが多いことです。
ハコモノは建築業の経済効果もあるのも事実ですが、
中核市レベルでは中途半端に終わることも少なくないでしょう。
 
まして、政令指定都市は、私から見ればですけど、もっと悲惨です。
自分達で、いろいろなものを作ろうとして、
実際、道府県と指定都市は、だいたい仲が悪いでしょう?
市議会議員は、区単位で選ばれます。
選挙にかかる費用は、抑えられるでしょうが、
市全体を考える議員より、地域の代表として、
○○地区の先生、で終わってしまう流れがますます強まるでしょう。
そうすると、地域の中核としての街作りをする方向から、
さらに遠ざかっていきます。
 
だから、私は鹿児島市特別区になればいい、と思っていますけど、
特別区に大きな自治権を持たせることには反対なんですね。
都市計画に関係ない、基本的行政だけを少予算でするのがいい。
ですから、予算は「おこづかい」程度で、県が都市計画に責任を持つ。
これが、天領政策にそった特別区だと思うんですね。
だから、昔の東京のように、区長が公選である必要もないです。
 
自分でもアホだな、みんな引くやん、と思うんですけど、
ねえ、こんな話するから恐いとか厳しいとか言われて、
真意まで読んでもらえない、と思うんですけどね。
 
指名手配犯で桐島さんっていますでしょ、
真面目で柔和そうなのに、と思うけど、やっぱり目が違いますね、
強い理念を持った、思いつめた目ですよね。
もちろん、理念を持っているから、爆破するということじゃない。
 
ただ、このままじゃいけない、と思っている人は、
破壊することを厭わないですよね、そして後に、
もっと遥かに立派なものを作ろうと思っている。
それがあるから、従前のものを躊躇なく破壊できるのでしょう。
 
もっとも、この破壊というのは、そんな物騒なものばかりじゃない。
ただ、時間をかけて会社を作って、政治家と人間関係を作って、
何十年も人生かけて作ってきたものを、はい、終わり、
新時代のために全部台無しです、となったら、冗談じゃない、
そんな、ちゃぶ台返しのような話があるか、となりますよね。
 
でも、本当に、より素晴らしいものができるのなら、
どんなに脱力しようが、どれだけ人を巻き込もうが、
風見鶏のように戦略転換、破壊と再創造するほうがいいですよね?
そこに踏み込める人は、限られていると思いますが。
 
大阪市と福岡市を見ながら、鹿児島市としては、
叩き出されないような戦略が必要となると思います。
もちろん、五代友厚さんから学ぶこと、
明治維新を夢見ながら朝敵扱いされた美しき徒花、
西郷隆盛さんからも学ぶことがある。
これからスタートアップしていかないと、先が見えない。
今、下地を整えて、来るべき時に乗り遅れないよう、
しっかり準備してほしいんですけどね。
 
私の夢です。お目汚し失礼しました。